有難いことに、これまで数多くの経営者の方と一緒にお仕事をさせて頂きましたが、1つ気付いたことがあります。
それは…
「立派な経営者の方ほど、とても丁寧な敬語を使われる」
ということです。
もちろん、フランクな言葉を使われる方でも立派な経営者の方はいらっしゃいますが、少なくとも私がこれまで関わってきた方の中では数えるほどしかいらっしゃいません。
敬語とは?
私は敬語には2つの働きがあると考えています。
1つは、いわゆる「先輩・後輩」「上司・部下」といった相互の立場を明確にすることによって、組織的な秩序を保つ働きです。
これは、部活動や企業組織といった小さなコミュニティの中で成立するもので、下の立場の者が上の立場の者に敬語を使う形で成立します。
もう1つは、相手(聞き手)や話題の中の登場する人物に対して、敬意を表す働きです。
英語や中国語などには存在しない「敬語」という概念ですが、『相手に対する敬意を表す』という意味では、とても日本らしい素敵な文化だと私は思います。
そして私は、常に謙虚に、相手への敬意を忘れずに生きることを心がけていますので、家族や直接の後輩以外には必ず敬語を使います。
もちろん、性別や年齢なども関係なくです。(あくまでも対「大人」に限った話です。)
タメ口で話す人
反対に、やたらとタメ口で話す人は、いったいどのような人なのでしょうか??
・常識の無い人
というケースを除いては、
・タメ口の方が距離が近くなると思っている人
・自分の方が立場が上だとアピールしている人
のいずれかだと思います。
前者は、例えば幼稚園や小学校のお母さん同士の集まりなどでは的確な考え方ですが、少なくともビジネスの世界や適度な距離感が必要なコミュニティでは、とんだ勘違いだと思います。
後者については、「相手より自分の方が下だと思われたくい」「あえてタメ口を使って威嚇しようとしている」「敬語を使わないことがカッコいいと思っている」など、世の中には様々な考え方の人がいるので一定の理解を示す必要はありますが、もはや何も言いようがありません。
まぁ、誰にどのような言葉使いで話すかは人それぞれ自由ですので私は何とも思いませんが、私はこれからも相手に対する敬意を忘れずに、謙虚に生きていこうと思います。
そしていつの日か、立派な経営者の方の仲間入りができれば良いですね。