DT50レストア大作戦

第3回:DT50バイクドックの点検結果【前編】


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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。

 

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先日、中村モーターサイクル商会さんに検査入院したDT50の点検結果が出ましたので、ご報告したいと思います。

今回の点検は、私たちが入手した1991年式ヤマハDT50がベース車両として適切か否か、言い換えれば「直す価値がある個体か否か」をプロの目からみて判断して頂くことが一番の目的でした。

点検結果が「黒」だった場合には、ベース車両の変更を余儀なくされますので、点検結果を待つまでの間、「白」という点検結果が出ることをずっと願っておりました。

そして、中村モーターサイクル商会さんから言い渡された点検結果は…

グレーでした(笑)

具体的には、修理において難度の高い問題点が2つあり、この2点をクリアすることができれば、今回のレストア企画は前に進めることが出来るとのことでした。

問題点1:高回転域にて突然失火し、エンジンが瞬間的に吹けなくなる

言われてみればこの症状は、中村モーターサイクル商会さんに預ける前に私が試走していた段階で出ていたのかもしれませが、そもそも「何とかエンジンがかかる」といった状態だったので、何でもかんでも「吹け不良=燃調の問題」だと思っていました。

しかし、今回の点検作業時に中村モーターサイクル商会さんでテスターにかけて頂き、点火系のトラブルであることが判明した訳です。

修理方法としては、不具合部分を特定し良品と交換するだけなので一見簡単そうなのですが、実際には「点火系のトラブルを起こす可能性が高い部品」から順に良品交換や点検を行っていきながら症状を見るという地道な作業となります。

また、それでも100%直る保証がある訳ではありません。

まずは、中村さんのアドバイスの下、最も可能性が高い「CDI」から交換をしてみて、それでもダメなら「パルシングコイル」を交換してみることにします。

とまぁ偉そうに書いてみましたが、お恥ずかしながら素人である私は「パルシングコイル」という部品名を聞いてもピンときませんでした…。

どうやらクランク側から点火タイミングの信号を拾ったうえで指令を出す役割を果たしている部品で、点火系トラブルの要因となる可能性が高い部品のひとつだそうです。

何かのご縁で私たちの手元にやって来たこのDT50の為にも、何とかこのレストア企画を前に進めたいというのが本心ですので、CDI交換だけで症状が治まることを祈りたいと思います。

次回【後編】では、修理において難度の高い問題点2つのうち、今回ご報告できなかったもう1つの問題点などについて記載する予定です。

DT50CDI
写真:ヤマハDT50の純正CDIイメージ画像(実車取り外し品ではありません。)

(注意)
画像は最終型の3LM5型から変更された品番3LM-85540-10のものですが、車体番号17W-412701-(3LM1型の途中)から3LM4型までは、品番3LM-85540-00のものが適合する様です。
しかし、デイトナ(DAYTONA)などの社外レーシング CDI の適合表では、1990年~1997年までは共通で適合することになっておりますので、おそらく最終型の品番3LM-85540-10のものでも、端子等の形状に若干の相違がありますが、簡単な配線加工を行えば適合するものと思われます。

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