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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
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中村モーターサイクル商会さんでのバイクドックを終え、まずはCDIとキャブレターを良品交換するという方針が決まった訳ですが、一言で「良品」と言いましても、その状態や程度は様々です。
今回は、この良品部品の入手経緯などについて記載したいと思います。
CDIの入手
CDIと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、社外品のレーシングCDIではないでしょうか?
一般的にはリミッターカットの目的で使用されることが多いレーシングCDIですが、DT50に適合する製品も、デイトナ社(DAYTONA)などから発売されており、現在でも新品を入手することができます。
しかし今回の目的は、決してリミッターカットなどではなく、高回転域における失火原因の究明および解消ですので、中村さんのアドバイスの下、社外品のレーシングCDIへの交換は見送り、安心と信頼のヤマハ純正部品に拘ることにしました。
探すべき部品が決まれば、パーツカタログと睨めっこしながら、ネットオークションをチェックするのみです。
思ったより多数の出品があり、ジャンク品で1,000円程度から、動作確認済のもので7,000円程度といったところでしょうか。
しかし良く考えてみますと、今回のレストア企画のベース車両であるDT50も歴とした実働車であり、このDT50から取り外されたCDIが出品されたとしても、おそらく「動作確認済」として出品されるでしょう…。
ということは、仮に今回の高回転域における失火原因がCDIにあった場合、再び不具合があるCDIに交換してしまうことにより、失火原因が他にあるのではと誤解をしてしまい、答えの出ない原因究明作業を続けることになってしまいます。
つまり、今回入手すべきCDIは、単なる動作確認済のものではなく、「取り外し直前まで何の問題もなく機能していたもの」である必要がある訳です。
キャブレターの入手
キャブレターの場合、>CDIと違って「社外品=ビッグキャブ」であることが殆どですので、最初からヤマハ純正部品を探すこととしました。
同じくネットオークションをチェックしてみますと、こちらも多数の出品があります。
ジャンク品で1,000円~2,000円、要オーバーホール品で6,000円~8,000円といったところが相場の様ですが、要オーバーホール品の状態は、今回のベース車両であるDT50に現在付いているキャブレターと程度の差が無い気がします…。
それもそのはず、同じ様な年式で、解体されて部品取り扱いとなった個体ですから、程度の良い個体が事故等により部品取り車となった等の特殊事情がない限りは、なかなか良品を探し当てるのは困難な状況です。
そんな中「分解清掃済み、ガソリン漏れなし」という出品を見つけました。
お値段は、何と即決価格18,000円!!
結構高いなぁ…と思いつつも、現在出品されている中古キャブレターの中では、これが最も程度が良さそうです。
いずれにしても、中古品を買うにあたって、「そもそも当時の新品価格はいくらだったのか」を知っておくべきだと思い、ヤマハ(YAMAHA)さんのホームページをチェックすることに。
ご存知の方も多いかと思いますが、ヤマハさんのホームページには、部品情報検索というページがあり、1990年以降のバイクは、ハーツカタログをウェブ上で閲覧することが出来るので非常に便利です。
【部品情報検索(パーツカタログ)】
http://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/
まずは車種と年式を選択して、「キャブレターASSY」の在庫価格表示ボタンをクリック!
希望小売価格(税込)15,120円
何と!先ほどのネットオークションの中古良品18,000円より安いではないですか!
在庫あり
えっ!?まだメーカー在庫があるではないですか!!
我らがDT50は1991年式と古いバイクなので、てっきり純正部品のメーカー在庫は無いものとして中古部品を探し始めたのですが、まさか新品部品がまだあったとは…。
新品部品を購入することにしました
その後、CDIのメーカー在庫も確認したところ、こちらも新品部品が在庫としてあることが判明しました。
今回のCDIとキャブレターに関しては、このレストア企画を前に進める為の最重要部品だと考えておりますので、少し出費は多くなりますが、新品部品が手に入ると分かれば、良品であるという保証がない中古品をネットオークションで購入するという選択肢はありません。
最近ではインターネットでもメーカー純正部品を購入することが出来るのですが、私たちは中村モーターサイクル商会さんにお願いすべく、早速、代表の中村さんに電話しました。
酒井:色々調べて考えた結果、新品部品にしようと思うのですが…。
中村さん:分かりました!私の方で発注しておきます。
と、即効で発注をかけて下さいました。
部品が到着して交換作業が完了しましたら、また結果報告させて頂きます。
写真:ヤハマさんのホームページ(パーツカタログ画面)