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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
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先日、友人からメールが届きました。
「DT50どうなってんの?」
何と気付けばDT50レストア大作戦の記事が、前回の更新から2ヶ月近く経過してしまっているではないですか。
私事、私たち税理士業界というのは年末から3月15日の確定申告期限までは、いわゆる繁忙期と呼ばれる時期でして、年末調整業務や個人事業主様の確定申告業務に追われており、DT50の方には手が付けられていませんでした…。
しかし、ご安心下さい!
我らがDT50は、現在中村モーターサイクル商会さんの倉庫にて冬眠中で、春に向けて英気を養っております。
確定申告時期が終わりましたら、作業を再開&記事更新をする予定ですので、お楽しみに。
前回までのおさらい
縁あって私たちのもとにやってきたヤマハDT50ですが、まずは東京都中野区にあるオフロードバイク・モタードバイク専門店「中村モーターサイクル商会」さんにて人間ドックならぬバイクドックを受けました。
そのバイクドックの中で見つかった「今回のレストア企画を前に進める為にクリアすべき2つの問題点」に対処すべく、修理の方針を決定し、部品の入手を終えたところで現在に至っております。
<クリアすべき2つの問題点>
・問題点1:高回転域にて突然失火し、エンジンが瞬間的に吹けなくなる
・問題点2:キャブレターの腐食による、突発的なオーバーフロー症状
今回のレストア企画の中で学んだこと
現在レストア作業の進捗度合は前述のとおりですが、今回は番外編の第2弾ということで、今回のレストア企画の中で私が学んだことをご紹介したいと思います。
今回の企画ベース車両である我らがDT50は、20年以上も前のバイクで、素人が見ても一定期間乗られていなかったことが分かる車両でした。
エンジンはかかりますが、アイドリングは保てず、タイヤはヒビ割れ、チェーンは伸びきっており、バッテリーもダメといった散々な状態…。
もちろん、復活させることを前提で入手した車両ですので、エンジンやフレームに大きな不具合やダメージが無い車両を選んだつもりではあります。
そして、今回の企画を始める前に自分なりに修理・整備を進めようかと検討していた頃に私が考えた修理プランは次のとおりです。
・キャブレターO/H
・タイヤ交換
・チェーンおよび前後スプロケット交換
・バッテリー交換
・エアフィルター交換
・プラグ交換
・ブレーキシュー交換
・タンク内錆(サビ)取り
おそらく、この程度の作業であれば私自身でも行うことができますし、これだけやれば、数万円の出費で「取り敢えず」街中を走る分には大きな問題のないバイクには仕上がるとは思います。
しかし、今回の企画に全面協力して下さっている中村さんとお話する中で、自分自身の考え方が大きく間違っていることに気付かされました。
今回のレストア企画の中で私が学んだこと。
それは…
「出来ることからするのではなく、出来ないかもしれないことから手を付ける」
ということです。
私が計画していた修理内容は「取り敢えず」の作業に過ぎず、他に大きなトラブルが発生して、レストア作業の進行が不可能になってしまったときには、これらの修理に伴う出費が無駄になってしまいます。
今回の様なレストア作業を進めるうえでは、対象となる車両が「ベース車両として適しているか否か」を見極めることが最も重要であり、その為には難易度の高い修理ポイントから順に手を付けていき、もしそれが解決できなければ、ベース車両を変更するというシビアな決断をする必要があるのです。
もちろん、対象となるバイクを「どのレベルまで復活させてあげたいか」にもよりますが、私たちは、このDT50が現役の頃の様に元気に走り回る姿を見たいと思っておりますので、やはりこの「出来ることからするのではなく、出来ないかもしれないことから手を付ける」という考え方は、とても勉強になりました。
もし、ご自身でレストア作業に着手されるご予定がある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
見るからに軽量なDT50…爽快に走れる日が楽しみです。