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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
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前回、キャブレターのASSY交換により、我らがDT50が抱えている2つの問題点のうち「突発的なオーバーフロー症状」については改善した訳ですが、次なる問題である「高回転域における突然失火」という症状の改善は、今回の「ヤマハDT50レストア大作戦」において最大の山といえます。
と申しますのも、その発生原因となっている部品が特定できる症状であれば、該当部品を修理したり、良品交換すれば、症状は改善するのですが、この「高回転域における突然失火」という症状は、原因の特定が困難で、症状を発生させている可能性が高い部品から順に点検や良品交換を行っていく必要があるのです。
「高回転域における突然失火」症状のまとめ
まずは、頭を整理する為にも、「高回転域における突然失火」の症状について、その発生タイミングなどについてまとめてみました。
・7,000回転を超えた辺りで突然エンジンが吹けなくなる
・テスターにて、エンジンが吹けなくなる原因は、失火であることが確認されている
・症状の発生は、走行時ではなく、停車状態(ギア_ニュートラル)で確認している
・症状の発生は不定期である(普通に吹け上がるときもある)
・7,000回転を超えた辺りで失火した後は、6,000回転付近でまた復活して吹け上がる
CDI(Capacitor Discharge Ignition)の交換
原因を考えても答えが出るわけではないので、まずは、最も失火要因となる可能性が高い「CDI(電子制御式点火装置)不良」を疑い、既に部品を入手していたメーカー純正品の新品CDIに交換をしてみました。
DT50のCDIはガソリンタンク下のメインフレームに取り付けられているので、交換する際には、ガソリンタンクを外す必要があります。
ちょうど、下記画像の赤い丸で囲った辺りの内側ですね。
そして、交換後の新品CDIがこちら。
果たして、症状は改善されたのでしょうか…。
祈る気持ちで、スロットルを開け、回転数を上げていきます。
パァァァァァ~ン…
ズモモモモ(失火)…
パァァァン
駄目でした…。
症状は、改善されず…。
どうやら、原因はCDIではなかった様です。
しかし、ここでめげても仕方ないので、
「予備のCDIを1つ購入した」
とポジティブに考えて次なる原因を検討することにします。
次なる対応(イグニッションコイル&プラグキャップの交換)
点火系のトラブルで、CDIが原因ではなかったとすると、次はその先にある「イグニッションコイル」「プラグキャップ」が疑わしいですね。
幸いにも、イグニッションコイルとプラグキャップともに、まだメーカーに部品在庫がある様なので、早速取り寄せることにしました。
次回は、イグニッションコイル&プラグキャップを交換して症状の改善を図りたいと思います。
原因は解明されましたか?私はtzmを所有しているのですが、走行時に高回転域から失速エンストしてしまう症状に悩まされております。
ito 様
コメント有難うございます。
レーシングCDIの導入で症状が改善されたので、リミッターが誤作動していることに間違いはないとの結論に至りました。
そして、同年式のDT50でも全く同じ症状が発生し、同じくレーシングCDIのに交換すると症状が出なくなったので、ここから先は推測ですが、経年とともに純正CDIではこのような誤作動が発生するのだと思います。
(なお、メーカーに問い合わせしても、そのようなことは無いとの回答でした。)
ただ、ito様のTZMは、そのままエンストしてしまうとのことなので、リミッターではなく、別の原因も疑った方が良いように思います。
TZM、面白いバイクですよね。
ぜひ、末永く維持してあげてください。
酒井
コメントありがとうございました。
自分もCDIがダメなのかと思って、交換しましたが改善されません。もともとレーシング CDIが入っていたのですが、中古で1カ月前に購入したばかりでキャブのOH他整備しているのですが、もしかしたら抱きつきかもしれません。