仕事と愛車

【第3回(前編)】フラワーコーディネーター/高橋 規子さんの『仕事と愛車』

今回ご登場頂きますのは、フラワーコーディネーターの高橋規子(たかはしのりこ)さんです。
人生における様々なシチュエーションで登場する「花」ですが、決して主役ではなく、かといって完全な脇役でもない…。私は、この「花」という存在に「最優秀助演女優賞」を贈るべきではないかと、ふと思うことがあります。
そんな「花」がもつ「魅力」や「力(パワー)」について、そしてそれらを最大限に引き出すフラワーコーディネーターというお仕事について、色々とお話をお聞きしたいと思います。

高橋 規子× フラワーコーディネーター

酒井:「高橋さん、本日は宜しくお願いします。私自身、あまり『花』について詳しくないので、見当外れな質問をしてしまうかもしれませんが、大目に見てやって下さいね。」

高橋さん:「こちらこそ宜しくお願いします。『花』というのは人それぞれの感性で捉えて頂くものなので、遠慮なく何でも聞いて下さい。逆に、私の方は『車』について詳しくないので、お手柔らかにお願いします。」

酒井:「有難うございます。『車』の捉え方も人それぞれだと思うので、高橋さんの感性で『車』についてのお話をお聞かせ頂ければと思います。」

高橋さん:「分かりました。お互い自らの感性に身を委ねてお話しましょう!笑」

酒井:「そうしましょう!笑。では早速お聞きしていきたいと思うのですが、高橋さんご自身は『花』という存在をどのように捉えていらっしゃいますか?」

高橋さん:「ひとことで『花』といっても、そのシチュエーションによって、『花』が持つ意味や役割は様々だと思います。例えば、『自分が日常楽しむための花』や『大切な人にプレゼントする花』、そして『ウェディングブーケのように一生に一度の二人にとって大切な花』などですね。ただ、どんなシチュエーションであっても一つだけ共通点があるのを酒井さんはご存知ですか?」

酒井:「むむっ、共通点ですか…。どんなシチュエーションでも『花』は美しい…とかですかね??」

高橋さん:「確かに『花』は美しいですね。でも私が考える共通点というのは、『花』によって『人が笑顔になれる』ということです。『花』が美しいのは当たり前のこと。その『花』がさらに美しく見えるように、そしてその『花』によって皆様が笑顔になれるように…そのお手伝いをさせて頂くことが、私たちフラワーコーディネーターの役目だと考えております。」

酒井:「確かに『花』の前で仏頂面している人はいませんよね。そんな『花』の魅力を引き出すフラワーコーディネーターというお仕事ですが、高橋さんは、具体的にフラワーコーディネーターとして、どの様なお仕事をされているのですか?」

高橋さん:「フラワーコーディネーターといっても人によって仕事内容は様々で、特定のお仕事だけをされている方もいらっしゃいますが、私自身は、フラワーレッスンをはじめ、ギフト用のアレンジ制作からウエディングフラワー(ブーケや会場装飾など)、そしてショールームのディスプレイなど幅広くお仕事をさせて頂いております。
また、ひとことで『花』と言っても『生花』はもちろんのこと、生花を特殊加工した『プリザーブドフラワー』や『アーティフィシャルフラワー』なども取り扱っております。」

酒井:「アーティフィ…フィ…」

高橋さん:「『アーティフィシャルフラワー』です!笑。男性の方には、あまり馴染みがないかもしれませんが、アーティフィシャルフラワーというのは、生花をリアルに再現し、生花にはない美しさを表現した造花のことです。私は、お客様からアレンジのご依頼を頂いた場合には、TPOに合わせて、どのような『花』が適しているかということなどもご提案をさせて頂くよう心がけております。」

プリザーブドフラワーを使ったアレンジ
写真:プリザーブドフラワーを使ったアレンジ

酒井:「なるほど。まだインタビューをスタートしたばかりではありますが、高橋さんの『プロフェッショナル』としての想いが伝わってきますね。
ところで高橋さん、たった今『提案』という言葉が出ましたが、高橋さんが手掛けるアレンジは、提案型のオーダーメイドが可能だと伺ったのですが?」

高橋さん:「ええ可能ですよ。オーダーメイドでのご依頼の場合、ただ単にお客様のイメージをお聞きして私が勝手にアレンジするのではなく、ご用途やイメージ、ご予算などをお聞きしたうえで、何パターンかのイメージ画像をご提案させていただきます。そして、その中からお客様に気に入ったものをお選びいただき、さらに詳細なご要望を伺い、アレンジを制作していきます。
最終的に完成したアレンジについては、お届けする前に画像でお客様にお送りするようにもしております。」

酒井:「とても親身な対応ですね!お客様の反応などはいがかですか?」

高橋さん:「制作まで多少お時間はかかってしまうのですが、皆様に喜んで頂いております。私のアレンジを受け取られた方はもちろん、ご依頼下さった方も『花』によって癒しや幸せを得ることが出来ればと願っておりますので、アレンジの大小に関わらず、お客様にご満足していただくために、このスタイルは続けていくつもりです。」

酒井:「素晴らしいですね。高橋さんは、以前フラワーショップにお勤めだったとのことですが、今のスタイルは、その頃からのものなのですか?」

高橋さん:「いいえ、正直申しますとフラワーショップに勤めていた頃は、そこまで出来ていませんでした。そして、お客様にご満足頂ける仕事がやりたくても出来ないというジレンマがあったのも事実…このスタイルは、フリーランスとして活動している今だからこそ出来ることだと思います。」

酒井:「よ~く分かります!!!私も、まだ勤務税理士だった頃に、お客様の為に一生懸命お仕事をさせて頂きたいという想いがあるにも関わらず、勤め先からは『そこまでしなくていい!』と言われてしまうことが多く、ジレンマを感じていました。お客様の満足のために、自分自身も納得出来るサービスを提供する…大切なことですよね。」

高橋さん:「ええ、お客様に喜んでいただけるということは、私の喜びでもあるので、皆がハッピーになれるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。」

酒井:「何だか聞けば聞くほどに、高橋さんは個性的な…ウォッホン!失礼しました。魅力的なフラワーコーディネーターさんですね。」

高橋さん:「酒井さん、今何か言いなおしませんでしたか?笑。まぁ、折角フリーランスとしてお仕事をさせて頂いている訳ですから、自分のカラーというか特徴は積極的に出していきたいとは思います。そういった意味では、私が行っているフラワーレッスンも少し特徴的かもしれませんね。」

酒井:「特徴的なレッスンですか?レッスンですから、生徒の方にアレンジのスキルだとかノウハウを教えるのですよね?」

高橋さん:「もちろん、将来お花の仕事に就きたい方などを対象にしたステップアップを目指すカリキュラムもありますが、アトリエ内にある花器やお花の中から好みのものを自分で選んで制作をするというレッスンを行っていて、皆様にご好評頂いております。」

酒井:「なるほど。フラワーレッスンって、学校の授業の様に、用意された花器とお花を使って皆一斉に同じものを作るイメージでしたが、素材から自分で選ぶなんて面白い発想ですね。でも、ちょっとハードルが高くないですか?」

高橋さん:「最初は皆様『自分では選べない!』と仰いますが、人それぞれ好きな色や花器の形などの好みは必ずありますし、最終的には、悩みながらも楽しんで選んで頂いていますよ。用意された花器やお花を使うのではなく、花器やお花の組み合わせを選ぶところから楽しんで頂くことによって、さらに自分の作品に対する愛着が湧くので、これまで以上に大切に飾って頂けると嬉しいですね。」

酒井:「なるほど。何だか感心してばかりな気もしますが、お客様の満足を考え、そして生徒さんに楽しんで頂くことを考える高橋さんならではのお話を沢山聞かせて頂きました。ちなみに、高橋さんは、商品としてのアレンジ制作やフラワーレッスン以外に、ご自身の『作品』を制作されたりもするのですか?」

高橋さん:「もちろんです。フラワーコーディネーターの中には、『花=仕事』という感覚になってしまう方もいらっしゃるのかもしれませんが、私自身は『花が好き』でこの仕事を選んで、その気持ちは今でも変わりませんから、やはり自分の作品を多くの人に見て頂きたいという想いがあります。
今は、秋に行うアクセサリーデザイナーの姉との共同展示会『デ・スール』の準備に追われております。この『デ・スール』という私たち姉妹による共同展示会は、今回で4回目の開催となるのですが、根津(東京都文京区)にある古民家のギャラリーを会場に選びました。会場の下見をした瞬間、創作意欲が久しぶりに湧いてきまして…笑。今から楽しみでなりません。」

酒井:「何と、お姉様はアクセサリーデザイナーをされていらっしゃるのですね!『デ・スール~Des Soeurs~』とは、確かフランス語で『姉妹』という意味でしたよね。アクセサリーデザイナーの姉とフラワーコーディネーターの妹、花とアクセサリーと古民家…。果たしてどんな展示会になるのでしょうか!?想像するだけでワクワクしますね!」

高橋さん:「詳しい日時と場所をお知らせしておきますので、もしご都合つけば、ぜひ遊びにいらして下さい。」

第4回『デ・スール』開催概要

期間:10月30日(金)~11月1日(日)
時間:11時~19時(最終日は17時まで)
場所:東京都文京区根津2-33-1 ギャラリーマルヒ

田端アトリエと高橋さん
写真:白を基調とした癒しの空間 田畑アトリエと生け込み中の高橋さん

後編へつづく


コメントを残す

*